結局、「在り方」が全てなんじゃないか
向いている仕事を探す前に、問うべきこと
「自分に向いている仕事は何ですか?」という質問をよく耳にします。就職活動中の学生、転職を考えている社会人、キャリアの岐路に立つ人々が、繰り返しこの問いを発します。しかし実は、そう尋ねている時点で、本質を見失っているのかもしれません。
「向いている仕事」を探す矛盾
「向いている仕事は何か」と問うとき、私たちは外側に答えを求めています。適性検査を受けたり、自己分析ツールを使ったり、キャリアカウンセラーに相談したりします。まるで、どこかに「正解」が隠されていて、それを見つけさえすれば人生がうまくいくかのように。
その質問をしている今この瞬間も、あなたは何かをしています。朝起きて、食事をして、誰かと話をして、何かを学んで、何かに時間を使っています。その日々の選択の積み重ねこそが、あなたの「在り方」を表しているのです。
つまり、「向いている仕事」を探すという行為自体が、すでに自分の外側に答えがあるという前提に立っています。しかし本当は、今この瞬間の自分の在り方の中に、すべてのヒントが詰まっているのではないでしょうか。
「在り方」とは何か
📌 在り方の定義
在り方とは、物事に対する自分の姿勢や、人生における根本的な態度のことです。
何をするか(Doing)ではなく、どうあるか(Being)。
結果や成果ではなく、そのプロセスにおいて自分がどんな状態でいるか。それが在り方です。
❌ Doing(何をするか)
営業の仕事をする
ノルマを達成する
結果を出す
✅ Being(どうあるか)
お客様の課題を解決する姿勢
成長を楽しむ態度
貢献する意識
在り方A:「ノルマを達成するため」→ 数字に追われストレスを感じる
在り方B:「お客様の課題を解決するため」→ 充実感を得られる
同じ仕事でも、在り方によって体験がまったく異なります。
「嫌なこと」が教えてくれるもの
「嫌なことが起こる」と感じるのも、実は自分の在り方が整っていないサインかもしれません。
これは、「嫌なことを我慢しろ」とか「すべてをポジティブに捉えろ」という精神論ではありません。そうではなく、本当に自分の在り方が確立していれば、嫌なことも含めて、起こる出来事を受け入れられるようになる、ということです。
在り方が定まっていない
「失敗してはいけない」
「完璧でなければならない」
→ 失敗は耐え難い苦痛
在り方が確立している
「成長したい」
「学びたい」
→ 失敗は必要なフィードバック
イヤイヤやっている本当の理由
「嫌だな」と感じてしまうのは、実は自分がイヤイヤやっている部分があるからではないでしょうか。在り方が定まっていれば、そもそも嫌だとは感じなくなるのです。
なぜ「嫌だ」と感じるのか
「やらされている」感覚
上司に言われたから、社会の常識だから、周りがそうしているから。自分の意志ではなく、外部の要因によって動いている感覚があるとき、人は「嫌だ」と感じます。
在り方の欠如
同じ行為でも、自分で選択したと感じられるとき、在り方が伴っているとき、不思議なことに苦痛は減少します。
具体例:掃除
「やらされている掃除」と「空間を整えるための掃除」では、まったく違う体験になるのです。
在り方から始める人生
人生を変える順番
(Being)
(Doing)
見えてくる
重要な気づき
在り方が定まれば、向いている仕事は自然と見えてきます。いえ、もっと正確に言えば、どんな仕事も「向いている仕事」に変わっていくのです。
なぜなら、在り方が伴っていれば、その仕事を通じて自分が成長し、貢献し、意味を見出せるようになるからです。
まず問うべきは「何をするか」ではなく、「どうあるか」。
この順番を間違えないことが、充実した人生を送る秘訣なのかもしれません。
「何が向いているか」を探すよりも、「どんな在り方で生きるか」を大切にすることが、すべての鍵になります。
今この瞬間の自分の在り方の中に、すべての答えがある


